営業部塚田です。 今回は弊社の恒例行事コマ大会で、加工者が製作したコマの紹介をします。
↑マシニング加工者が製作したコマです。 加工者に話を聞いたところ、製作時間はPG作成・段取り・加工トータルで約4時間かかったそうです。加工の方法ですが、5軸割り出し加工という方法で作っており、斜めになっている部分は、A軸を45度傾ける→工具のZ軸を加工面まで下げてカット→そのあとB軸を10度回してカット。この手順を36回、10度ずつ繰り返して製作したとのことです。 また、先端部分の加工は先程の方法と同じ要領でA軸のみ角度を変え、25度傾けて加工をしたそうです。
このコマを製作した加工者ですが、コマ製作は今年で4回目。去年まで中々思うようなコマが作れず、形にはなるもののあまり回らず・・と納得のいかない出来だったそうです。 それでも毎年前年の経験を活かし、こうしたらどうか・今年はこういうコマにしようと試行錯誤して今回のコマが完成しました。私はこのコマを見て、また加工者の話を聞いて「マシニングは板物の加工・旋盤物の二次加工をするだけではない」と改めて感じました。
普段加工には関わりのない私ですので「マシニングで旋盤製品を完成度高く仕上げるのは出来ないのではないか?大きい板物しか普段やらない機械ではφ20以下の旋盤物の製品は出来ないのではないか?」等々、今まで自分の知識の中での狭い考え方しか持てていなかったように感じます。ですが、今回のコマ大会を通して今回ここで紹介させて頂いたコマもそうですし、他にもその考えを覆すような作品がたくさんあり、弊社の理念でもある「未知の領域への挑戦」に全員が挑んでいる証拠だと私は強く感じました。
今回のコマ大会で得たような発見や感動を私だけではなく、営業部として社内からお客様へ伝えられるようにしていきたいと思います。