営業部塚田です。今回は↓の製品について少しお話を。
こちらは製品の一部になりますが、写真のR部分が真ん中にあり、全長が68mmほどのローラーです。加工者に話を聞いたところ、このR部分がなかなかうまく加工出来ず、試行錯誤していたそうです。R部分の加工に関しては、最初は冶具を使用し、そこで掴んで加工していたとのこと。ですが、このやり方だと掴み方が不安定なため振れが大きくなってしまいうまくいかなかったようです。そこで考えたのが両側にセンター穴を空ける。(センター穴を空けることはお客様へ事前に相談し、承諾頂きました)これを行うと、振れを抑えるためにセンターをつくことが出来るので、安定して加工を行うことが出来ます。手順としては、まずR部分以外の加工を行い、最後に冶具を使用し、センターをついてR部分の加工を片側ずつ行った、という訳です。
このように通常の加工方法ではなかなか精度の出しにくい製品も、色々な方法を社内で考え、お客様と相談をさせて頂きながら創り上げております。「視点を変える。」この考え方が非常に大切なのだと、今回この加工の話を聞いて改めて感じました。私も日々業務を行う中で、見方を変えてみることを意識していきたいと思います。