精密機械部品・半導体部品制作など、長野県の丸モノ専門の製造会社

営業部より㊼

営業部塚田です。今回はこちらの加工品のお話を少し。

こちらの製品は、展示会でも毎回弊社のブースに置いているものであり、当社ブースにお越しいただいたお客様がお手に取って下さることが多い製品です。「どのように加工されたのですか?」と聞かれることもしばしば。私もずっと気になっていましたので加工者に話を聞きました。

ざっくりご説明すると、工程は2つ。まず、リング形状の4分の3をR形状に加工していきます。その後、そのR形状部分をツメでつかんで残りの4分の1をR形状に加工をする。これで完成。この中で注意すべきことは、R部分をツメでつかむ際、成形をしていないツメだとR部分に当たらない部分が出てくるので上手くつかむことが出来ません。その為、R部分全体にツメがしっかりと当たってつかめるようにツメを成形する必要があります。このツメ成形さえできれば、あとは旋盤動かせる人なら誰でも出来るよ。と加工者は言っておりました。

私は旋盤を動かしたことがないので正直「誰でも出来る」に関しては半信半疑ですが。でも、見た目で「相当難しい加工で、毎回加工している人(リピートで頂いている製品なので)しかこの製品はできない」と決めつけていた部分はあったなあ。と思いました。先入観って恐ろしい。と同時に、私も同じ部署で他の人が担当している業務は何となく難しそう・大変そう・自分にはあんな大変な作業出来るのかな。等と思ってしまうことがありました。でも、そこに自分が関わっていくと、大変だけれど意外と出来た!という経験も多い。今回加工者にこの話を聞いて、そんな自分の経験が頭をよぎりました。

先入観を持たず、何でも1歩足を踏み入れて挑戦してみること。これから先、より大事にしていこうと思います。